2014年12月31日水曜日

すっかりさぼってしまった

もう明日で、2014年が終わってしまうという

あっという間ではあったけれど
本棚をながめ、日記をめくると
触れてきたもののおおさに
安心します。

決して「きちんと」できない私だけど
心動かされた時間が
あった記録に

生きてた

と思います。

後悔もたくさんしたけれど
人間簡単には変わらないから

自分に期待はしません。

ただ悪いところは知っておいて
なんとか出てこないように
するだけ


そういえばベイマックスが
すごく良かった。

アナ雪で、ディズニーは
もう脚本はどうでもよくなったのかな、なんて
思ってしまったけれど

ベイマックスを見て
やっぱりディズニーってすごいなと
思いました。

他人だらけの映画館が
一斉に笑いに包まれる
買ったポップコーンを食べるのを忘れさせる

素敵な映画でした。

こんな映画に会うたびに

特撮の親である円谷英二監督は
観客がおもわずパンフレットを
握りつぶすような映画を
作りたかった
というエピソードを
思い出します。


オールウェイズ
三丁目の夕陽

を映画館で見たとき
普段より心なしか
年齢層の高いお客さんたちが
同じタイミングで笑っているのを見て

涙が止まらなかったのを思い出します。

私のおばあちゃんとおじいちゃんにも
ここにいて笑ってほしいと
強く思いました。



誰かの心のためになる映画ってすばらしいなあと思います。

それが私の好きな人の心だと
さらにうれしい。



小さい時、お母さんに
わかってもらえない、と
訳も話さずに
ただ泣いてばかりだったころ

この気持ちを絶対に忘れない大人になる

と誓ったことを思い出します。

今から考えたら
どう考えても
わたしのただのわがままで悲劇のヒロインの気持ちでした。

思い出すと痛くて笑っちゃうけど
本当にその時は悲しかったから
覚えていてもいいかなと思います。

どうしようもない
ということがとても苦手で
いまもまだ苦手で

どうしようと思います。

なるようになる
がそんなときの呪文です。

明るい話をします。

黒川伊保子さんの
「感じることば」
を読みました。

黒川さんは音相について研究されている方で
ことばの「音」が伝えるこのようなイメージ(表情)のことを「音相」といいます。
この人書かれた本は
私にとっては生きる助けみたいなものです。

最近はテレビにも出演されていたようですね

早く新しい本が出ないかなあと

ともに
こんな研究者になりたいなあと
憧れを募らせる日々です。


なるには、早く取り掛かる、最後まで丁寧にやりきる
という大きなハードルがあるので
自分をだましながら頑張るしかないと思っています。

長い目で見て
本当に自分のためになることができるようになりたいと
朝、ベッドのなかで思う日々です。


専門性をもって
そのフィルターから世界を見てみたいなー

怠け癖と戦いながらですが

楽しみです

2014年12月21日日曜日

爪を塗る

最近爪に、春に行った韓国旅行で買った
マニキュアをぬります。

マニキュアはラメラメがたくさん入っていて
透明なので
はみ出てもあまり目立ちません。


江國香織さんのホリーガーデンで
メガネのよく似合うとても小柄な
果歩さんの


「私が何のためにいつもきれいにマニキュアをしているかわかる?」
「そうしないと、自分が大人だっていうことを忘れちゃうからよ」


というセリフをいつも思い出します。

最近は
大学で書く卒業論文の研究室を選ぶために
いろんな研究室を見学しています。

教授と研究室のひとの話を聞いて、
希望の研究室を決めます。

たいてい教授は
とても豊かな知識で成績不良のわたしにも
とても優しいです。



頭がよいひとというのは
本当に人にいろんなものを押しつけないものだと
思いました。

研究室見学のたびに
教授は
わたしたち大学の3年生のことを
もう大人ですから

対等に扱おうとしてくれます。

そのたびにもう
大人なのかぁと
まだいつ大人になったのかも
わからない気持ちです。

だから、研究室見学のときは必ず
マニキュアをぬります。

マニキュアを見ると韓国旅行も思い出せます。

韓国旅行に一緒にいった友達を思い出せます。

今日はスノードームを思い出しましました。
スノードームのなかで散る
キラキラしたラメ

スノードームの工場を見てみたいなと思います。

スノードームといえば
アレックス・シアラーさんの
「スノードーム」
という本があります。

それまでは
「魔法があるなら」や
「青空のむこう」で

ヤングアダルトの分野だったけれども
この本はとても
大人な話だったのを
思い出します。

多少の毒が
くせになるように
この本に描かれた
愛のちょっとだけ
歪んだ形に
ものすごく惹かれて

何度も何度も読み返しました。


ちまたで

残酷なほど美しい

という形容詞をよく聞きますが


この本は

美しく、残酷さ

が描かれていて
幼心にどきどきしながら

読書感想文も書いたのを
覚えています。

目をつむると
本当に綿密な線と外国の色で描かれた
絵本のような世界が浮かんでくるそんな本です。

映画にしたならきっと
ムーラン・ルージュの映画のような
世界観になるでしょう

愛のおとぎばなし
ムーラン・ルージュの始まり
どきどきと物語に引き込まれるメロディが聞こえてきそうです


2014年12月16日火曜日

好き

世の中の歌の多くは
好きな人とかのことを歌っていて
なんとなくそんな歌詞の日本語の歌を
気恥ずかしくて謙遜してきたのに

少しいいなと思ってるひとから
声かけられた帰り道に
お店で流れてきた

誰かの恋の歌に自分を重ねて
ふわふわした気持ちになって
CDを借りました。

馬鹿みたいに単純だなーと思いました。


その歌を聞くとなんとなく
髪の毛を丁寧に乾かせることがわかりました。


羽海野チカさんの書く
3月のライオン という漫画の10巻が発売になって
改めて読み直す日々です。

ご飯を美味しそうに描く、漫画版ジブリアニメ

悪役のいない漫画がとても好きで
羽海野さんの描く漫画には悪役がなかなか出てきません。
ただ心の弱い人の末路みたいなものが
描かれている時があって
ドキッとします。


印象的なセリフがたくさんあって
なかなか心に汗をかきます。

10巻は特にすごかった。

この漫画の主人公は
1人の棋士で
彼のことを世間では天才と呼びます。

私は前から天才ってなんだろうと思っていました。
彼は子供のころから将棋にうちこみ
力をつけ
プロの棋士となっていきます。

そんな彼の周りで、
自分の弱さを思い知らされるものたちの
心が崩れていく様子は
見ていてとても胸がいたい。

「弱い自分を直視できず手の届く楽しさに飲み込まれ」

「自分の弱さに心を乱し 粉々に崩れていった」

胸がいたくなるようなセリフです

痛くなるということは私にもわかるようなことが
あるということでしょうか

充分すぎるくらいあると思います

じゃあ心が強ければ天才になれるのかな
でも主人の揺れ動く姿はたくさん見てきました。

 そして


「辿り着きたい場所」を持ってしまった人間

という記述に妙にストンと納得がいきました。

しばらくの間は天才とは
辿り着きたい場所を持ってしまった人
という定義で生きていこうと思います。
羽海野先生ありがとう

そして
この漫画のこのエピソードを
幾度も読み返して
弱い自分から逃げてないか確認しようと思いました

弱い人が嫌いなわけではありません
ただ、9巻で

「努力は自分のためにするんだ」という
言葉があって


怠け者ですが、自分のために動けなくて
自分を大切にできなくて

かなしくなるのは嫌いだからです


羽海野チカさんの漫画を読むと
驚くくらいいろんな立場の人の
心の葛藤が描かれてて
痛くなったり憧れたり

とにかく強く感情を揺さぶられます。

特に人の弱いところと強いところが
それを許すひとや支える人
認めてくれる人が描かれていて

時に救いようのない人も描かれていて
その人に居場所があるだけで
むかついてしまうけれど

羽海野先生はきっと
人間のことをとてもとても
見てきたのだろうなと思いました。


この人の世に出すものは
全部見たい知りたい
と思える人です。
きっと
驚くくらい繊細に観察して
今までになかったくらい
伝わりやすい形で
漫画とおして伝わってくる


井上ひさしさんの
「 むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

という言葉を思い出します。

とにかくMOEが
無事手に入りますように。


2014年12月13日土曜日

プラネタリウムを作りました

MOEの1月号が新宿高田馬場池袋の本屋さんで見つからず思わず涙目になりながら
店員さんにうったえていました。

感じのいい少し年が上くらいの店員さんは
大変同情してくれて、
入りしだい連絡をくれると言ってくれました


少し大人げなかったかもしれないと思いました。
絶対にお母さんには知られたくないなと思います。

涙がすぐ出てくるのは、そういうたちだと思っています。
今までは
涙がでると何も伝えられなくなって、
さらに悲しくなっていたのですが、
後からかんがえると
たぶん大抵とてもひとりよがりな理由なので
今はいえなくてよかったなとも思います。

見つからなかった本のかわりに
大人の科学の「ふろくの進化と星空の魅力」を買いました。


次の日、腹痛で外出ができなくなったので
早速作ってみました。

あと少しというところで
つけっぱなしのテレビから
BUMP OF CHICKENの天体観測が流れてきて
あんまりの偶然に
とても嬉しくなりました。

早速部屋を真っ暗にして投影すると
積みっぱなしの本のタワーに
星がでこぼことこ映っていて
速やかにかたづけをしました。

綺麗な部屋を保つことは
とても難しい
いつもどこかが微妙に汚く
見つけるたびにお母さんに詰めが甘いと言われている気分になります。


改めて真っ暗な部屋でスイッチをいれると

小さい部屋には多すぎる星があらわれました。


投影機を手で動かすと
天が動く感じがして
おぉっと思いました。

肩の力がぬけるような気持ちになりました。


将来の夢を聞かれても
いつも困ってしまうのですが

海のきれいな島に住みたいなぁとだけ思いました。

島では余計な光が少ないので
夜星がきっと綺麗に見えるからです。

最近はうんと冷えてきました。
冬は遠くの方の音まで聞こえてきます。

寂しさがつのりもしますが、
何より石焼き芋の声が
ふゆの空気を伝ってくるのではないかと
ついつい考えてしまいます。

別府にいるときは
お豆腐屋さんの笛のような声が
よく聞こえていました。

走って買いに行っていました。

あれは
とーーーーーーふーーーーーーー

と言っていたのでしょうか


帰ったら聞いてみようと思います。


おやすみなさい

2014年12月10日水曜日

素敵な4人組

高校から仲良しな4人組で
集まるために!

大阪行ってきました😋

神戸の異人館のスタバに行ったり
 ルミナリエにも初めて行きました〜!
綺麗すぎて感動してしまいました

もともと、阪神淡路大震災の
鎮魂のイベントだから
おじいちゃんおばあちゃんも
多くいたかな

すんごく混んでて見ていて
ハラハラするときもあったけど


おばあちゃんに、笑ってとめられながらも
二つ折り携帯電話で
一生懸命にきれいなイルミネーションを撮影している
おじいちゃんがいて

綺麗な写真がとれているといいなぁと思いました。

加工されたおしゃれな
インスタグラムの写真も
このガラケーの写真には
かなわないや


大分に住んでる2人を
関西国際空港まで送っていくことになって
空港までむかったら

フィンランドサンタクロース協会公認の
サンタさんに
ばったりと出くわしました

絵本から飛び出てきたような
サンタさんだったので
物凄く興奮して
はしゃいでいたら

サンタさんの付き添いの人が
写真をとってくれました。

すんごく嬉しかったなぁ


私は途中参加だから
4人でいれる時間が短かったけど

たぶん話噛み合ってないときもあったけど

本当に楽しくて
たまりませんでした



そのうち2人はもうすぐ社会人

4人でディズニーランドにいきたい
今の一番したいことです。



おまけ

お母さん手作りの ポチの小屋(冬用)




雪も防げる
家の中が見えるところにある
暖が取れる

ので本人は喜んでいる

そうです

2014年12月3日水曜日

最近読んだ本たちの話

のなかで印象に残ったもの

園子温さんの
「けもの道を笑って歩け」

その辺の自己啓発本読むなら
この本を読むほうがうんと効くと思います。

自分と仲良くするっていうこと

羽海野チカさんの「3月のライオン 第10巻」

辿り着きたい場所をもってしまった人たちの孤独
羽海野チカさんの本は伝えたいという思いがあふれてますね

「努力は自分のためにするんだ」

第9巻だったかな
そうだなって思いました。

頑張る人が偉いみたいな風潮は少し苦手です。

ただ
踏ん張ってやり遂げようとする人は
綺麗だと思います。



水野敬也さんのブログも
とても面白いですね

(お金ないとき面白いブログとフリーペーパーほど救われるものはないです)

「首のたるみが気になるの」
ノーラ・エフロン

恋人たちの予感などロマンティックコメディ映画の人気脚本家のかたですね

素直すぎる記述にケラケラ笑ってしまいました

そうとうユニークな人だということが
わかりました。

あんなにキュンな展開も生み出すのに!

訳が阿川佐和子さんで
なんだかそれもぴったり

ちょっとだけ、2人似ているかも
なんて思ってしまいました。


そうそうたまたま入ったブックカフェで
茨木のり子さんの
「うたの心に生きたひとたち」

という最高の本に出会ったのですが、
(与謝野晶子さん、高村光太郎さん、金子光晴さん、山之口獏さんの四人の芸術家について書かれているのですが、茨木さんというフィルターを通してこの人たちを見るという貴重な本 最高です)


それにでてきていた
与謝野晶子さんの訳した「源氏物語」

手に入れました

ジュンク堂池袋書店で自由価格本として売られていました。

運命を感じました。



福岡伸一さんの
「せいめいのはなし」

もすごく良かった。

川上弘美さんって理系なんですね
生物専攻だったみたい

丁寧な視線に少し納得がいきました

愛のある観察眼
本から溢れてます




最近行ったイベントで
下田美咲さんを生で見ることが出来ました。

プロって感じ

気になって本を読んだのですが、
とっても良かったです。

全力テンプレート
すごく素敵な力だと思います。

読んでいて母を思い出しました。

華恵さんの
「たまごボーロの頃に」

華恵さんの本は
全部集めると決めています。

一番今楽しみなのは
平岡あみさんの
「ami」
を本屋に発注?っていうのかな
取り寄せてもらってること
平岡あみさんは大好きな年が2つ下の
短歌を書いている方です。

変な紹介になりました。
やなせたかしさんのコトバを借りるなら
「唇に真珠を含んだ天性の詩人」
全部拾い集めたい
本になっているのくらいは

あと、MOEの発売日(3月のライオン特集ですよ)



もうすぐメリークリスマス!

ホットチョコレートにはかなわない

日曜日にテストが終わるとすぐに
夜に予約してあったミュージカルのために
六本木へ向かいました。

そのまま青山ブックセンターへ
いつのまにか児童所コーナーの本の帯には
クリスマスプレゼントという文字。


絵本をプレゼントに送るのってなんて素敵なのだろうと思います。
子供ができたら覚えるほど
読んであげる準備はできています。

でも
絵本、まだ私もほしい。


酒井駒子の
はんなちゃんがめをさましたら


ビバリードノフリの
ないしょのおともだち

を読んで買うか悩んで買いませんでした。


はんなちゃんが夜外をそっと眺めるシーン
夜の窓辺はとてもいいものです。

夜は街を静かにしてくれて
不思議と
その時間が一番音が聞こえます。


ないしょのおともだちは
やっぱりネズミと女の子のこっそりな友情に
あこがれちゃう
スプーンをわざと落として視線をあわせるなんて
なんて楽しそうなんだろう


絵本は
子供のために買うのをとっておくことにします


もう揺らいでいるけれど、心は


児童文学ではじめに好きになったのは
若草物語でした。

若草物語から、第四シリーズの
プラムフィールドの話まで
すべて集めて繰り返し繰り返し読みました。

読書の好きな2女ジョーに自分を重ねながらも
3女ベスのすみれみたいな可憐さに憧れていました。

ベスが亡くなるたびに泣きました。
ジョーの子供がいたずらをするたびに
あとでバレると知っているので
怒られる!と思いながら
こわごわとよみ進めました。


児童文学くらい、心躍らせるもの
ないと思います。

レ・ミゼラブルやアンクル・トムの小屋
少し悲しい世界もなぜかとても好きでした。

レ・ミゼラブルはミュージカルが話題になりましたね。

母のとても好きな本だから、
あたりまえに家にあって
いろんな訳を読みました。
読んだことない人が感動したのか
歌に感動したのか、わからないのですが
(私も見たけど歌もとっても素敵でした)
お話に感動したなら
本も読んで欲しいです。

もっともっと
ジャベール刑事についても
ジャン・バルジャンについてだって
コゼットのことも
知れる

そしたらもっとこの物語の魅力に
惹き込まれてしまうと思います。

児童文学について話すととてもわくわくしてしまう。


すごくお気に入りなのが

チャーリーとチョコレート工場の秘密で有名な

ロアルドダールさんの

「マチルダは小さな大天才」

マチルダは本が大大大好きな
ものすごく賢い女の子


マチルダの影響はものすごく受けています。
私がホットチョコレートに出会ったのも

マチルダが飲んでいたから。

小さいからだ(彼女は5歳なので)
を大きい肘掛けつきのソファにうずめて
ホットチョコレートを飲みながら
膝に彼女にとっては大きいチャールズディケンズをのせてどっぷりと読むのです。

マチルダのような友達がずっとずっと
欲しかったし、マチルダが
私の最初のあこがれの人。

小学2年のときかな?


こないだ友達にと台湾にいったのですが、
台湾のひとはとても甘い飲み物を頻繁に飲んでるみたいで
道行くところにカフェがありました。

そして
ホットチョコレートも!

ついつい
本当は渋いお茶がのみたいのに
(むこうは緑茶にも砂糖をいれていました!)



きづけば、ホットチョコレート


ホットチョコレートにはかないません。

自分で稼げるようになったら
ふかふかの肘掛けのついた
できればテーブルのついた
ソファを買って
ディケンズを読みます。

もちろんホットチョコレートを飲みながら








2014年11月24日月曜日

きそくせい

土曜日の夜、お父さんが東京にやってきました。

お父さんはいつも、仕事のついでに私や妹とあって
日曜日を私たちの買い物に費やしてくれます。


新宿駅の南口で待ち合わせて
改札を出ると
花屋の前の柱のところで
眼鏡をおでこにあげて真剣に
スマートフォンの画面をみている
父を見つけました。

父の顔は私にそっくりです。
丸顔にまるいめ
やわらかめのくせっけが
私の父です。


夜ご飯にステーキを
予約してくれていました。
そこまでいくのにも
父はスマートフォンの画面に映る地図を
真剣に見ています。
その横顔を見ていました。

私のおとうさんは
かわいい顔をしていると思います。
口は大変に悪いですが、
根っこのやさしい性格がでているのでしょう。

私も男だったらなかなかいい感じだったんじゃないかなと
よく思います。

その日のお父さんは
ワインを三杯に、ビールも飲んで
大変に酔っ払って
よく話しました。

少し声が大きくなるけど、とてもいい声だし
悪口も言うけれど
本当にそこまで誰のことも見放したことのない父です。


酔っぱらったお父さんはとてもかわいいと思いました。

お父さんやお母さんのことを考えると
涙が出てきてしまうのは
いつからなのでしょう

感傷的すぎるのかもしれませんが

あまりにも自分勝手で
無責任な娘を
ここまで育てた父母は
本当にやさしいなと思いました。

少し高田馬場を散歩した後
父はすぐにベッドで眠ってしまいました。

私はそのころ
タクシーのお兄さんを呪っていました。

お父さんはよく人に話しかけます。
その日もタクシーの運転手さんに愛想よく
ここは銀杏がきれいになるんですか?
とたずねていました。

それに対して
はぁ・・・みたいな
気のないような
少し、引いているような
返事しかしてくれませんでした。

お父さんはまったく気にしていないようで、そうか~なんていていました。


たしかにちょっとお父さんがうっとしく感じたのかもしれませんが
それが許されるのは私たち家族やお父さんのことを思っている人だけだと思っています。

大切にしているものを
他人にぞんざいに扱われると
大変に腹が立つものだなあと
しみじみと感じる出来事でした。


お父さんは少し抜けているところがあるので
一緒にいると
事件がたえません。

またいつか書きます。

そうしてお父さんとの買い物で

佐藤雅彦さんの 「考える整頓」



東田直樹さんの 「跳びはねる思考」
を手に入れました。
 
 
 
考えの整頓はピタゴラスイッチの生みの親である佐藤雅彦さんの
エッセイです。
「毎月新聞」
という書籍を読んでからの
ファンなのですが
日常生活のささいな場面への観察眼がとても鋭く
そしてその発見を分析して
 一つの理解へと落とし込んでくれます。

警察官の方が、大きい地図を
できるだけ端をおらないように帽子に入れているという話を読んでから
警察官の方の帽子が気になって仕方ありません。


観察から、疑問を発見して
その理由らしきものを
文章で明らかにしていくことが
とても好きです。

本が好きな理由の一つは
もやもやとつかめなかった感情を
ときどきぴったりとくるような言葉で
あらわしてくれる瞬間が
あるから。

そうやって心の動きの形がつかめていくと
とても安心します。

昔から
数列の規則性をみつけるのが
とても好きでした。

一方で
ただじーっと流れる雲をみているのも
目が慣れてきて星が増えていくのを
見るのも好きです。
ずっとなんでだろうなあと思っていました。

サグラダ・ファミリアで有名なガウディの言葉
「創造するのではない。人間が作り出すものは、すでに自然という偉大な書物に書かれている。人間はそれを読む努力をしなければならない。」

というのを聞いたとき
なんとなく腑に落ちました。

人間が一番好むのはきっと
自然なのだろうなと思います。

自然はシンプルな規則性が複雑にあふれているのだろうと思います。

東田直樹さんは本のなかで
植物は、どのような環境の中にあっても美しく咲こうとし、種を残そうとする。
その姿に深く感動し強く惹かれるのだといっていました。

自然の中でひたむきな命達が
シンプルな規則性を生んでいるのかもしれないと
思いました。

なんだか壮大な妄想の膨らむ
読書でした。

2014年11月21日金曜日

自分の感受性くらい

教習所に向かう絶望的なバスと
増えるレポートと追いつかない授業に
少し疲れてしまって弱ってしまっていました。

このブログには良いと思ったものと心動かされたこととかを
書こうと思っていたのに

少し鈍くなっているこころに気づいていました

朝井リョウのもういちど生まれる
を読み直して
で少し持ち直して

ぼうっとしていると

大好きな先輩がラインをくれました。

もういちど生まれる
がとても好きな本だというのです。


そして、感想もはなしてくれました。

基本的にりっちゃんがいなくなってから
読書はとても個人的な世界でした。


久しぶりに、本を読んで、考えたことを
誰かに伝えるということができました。

とてもとても、しあわせな気分になりました。

先輩もおんなじようなことを
読んで思っていました

なぜでしょう、とてもしあわせになりました。


もう少し、ここでも
考えたことを言っていいのかなと思えました。



ちなみに、朝井リョウは
大学生のみなさんは
大学生のうちに読んでください。

本にはおそらく
一番感動できるときがあるもの
が、あります
朝井リョウのもういちど生まれる


大学生のうちに
読んだらいちばん響くと
思います。

最近のもやもやが
やっといま晴れようとしています。

-------

●自分の感受性くらい


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


------------------
心がわからなくなる時
呪文のようにこれを思い出します。

嫌なのです
感受性というものがどこにあるのかは
わからないのですが

それが少しでも鈍くなることが
とても怖い。


思ったことというのは
伝えなければ
私が忘れてしまえば
なかったことになってしまうのでしょうか

そうして焦るように
たくさん言いたいことはあるのに
うまくコトバにできないし
コトバにすると違うような気がしてしまうのです。
それに、面白くないから
聞かせられない


悲しいです

伝えられないから
こんなふうに思うことは
とても無駄なんていつか
思う日が来るのでしょうか

固く丈夫なこころになってしまうのでしょうか

このブログにとても救われています。


今日は先輩にとっても救われました。

あぁ今わたしは

寂しかったのだなと思いました。

2014年11月19日水曜日

ほそぼそ

ほそぼそ続けているこのブログを見てくれている人がいることに驚きます。

ありがとうございます。

最近は教習所と、レポートにおわれる日々です。

教習所は清潔感のあって、周りの建物も低いような
いいところにあります。

教習所は嫌いではありません。

問題は、教習所に向かうバスなのです。
大学の最寄りから、行きは40分、帰りは50分バスに揺られているのですが、
実はすごい車によって、車酔いをするこなのです。

そして、教習所のバスは絶望的なほど
私が車酔いしやすいたちのもののようで

うっかりスマートホンや本でも読もうものなら
ムカムカが胸いっぱいに広がります。

最近はひどくなってきて
帰り50分のバスの後は
しばらく家で窓をあけて
座ってひたすらぐったりとします。

冬の鋭い冷たさの空気を
胸いっぱいに吸い込みます。

このせいなのでしょうか、
最近長時間スマートホンを見ていることができません。

車に乗っていないのに
酔ったような気分になります。


条件反射みたいなものなのでしょうか
それならばと
今は安心するものを模索中です。

今のところ
プーさんと西川の毛布と
江國香織さんのホリーガーデン
あったかい無糖のtea(お茶紅茶)
予定をすべて書いてあるスケジュール帳


です


もし何かもっといいものがあったら
ぜひ教えて下さい。


最近読んで一番面白かったのは
FBI犯罪心理プロファイリングという本です。

とても興奮しました。

日本ではそんなに進んでいないようですね、
私はCSIやホワイトカラーやクリミナル・マインドなどにでてくる
人の分析ってとっても格好いいと思いませんか?
情報や観察からの推理で事件がどんどん進んでいくのを見ると
興奮します。

実は詐欺の手口にも興奮します。

殺しとか人を傷つけるので悪いやつを懲らしめる詐欺です。

弱気を助け、悪をくじく。
それができるだけの
スマートな脳みそがある

格好いいなぁと思います。


密かに、海外ドラマで培った知識が
いつか役にたたないかなと思います。


ずっと図書館にいるのですが
理工図書館には
物語やエッセイがないので
(でも本にはかわりなくだから図書館は好きですやっぱり)
今とても心が世界をほっしているのがわかります。

(笑)
わたしにとって
世界は本の中と映画の中(ドラマでも)と音楽のなかとか
空とか海にあります。


もちろん勉強のなかにもきっと
いつか見つかる(といいなとおもいます)


甘いと言われそうですが
やっぱり心が辛くなるな、と思いました。


なんだかつまらない話になってしまいました。

教習所のバスのせいでしょうか

早く生粋のペーパードライバーになりたいです。



2014年11月17日月曜日

the moon song

カフェで誰かを待ちながら
本を読むのはひさしぶりでした。

わたしはうんとミルクのはいった
何かが好きです。

外でひえて
かじかむ手を暖かいマグカップで
じんわり温めます。

誰かを待っていると
完全に一人じゃなくて
安心感があってすごくいい感じのひとりです。

この時間が好きです。

誰かに見られても
待ってたんだよ!と言えます。

完全な一人の時に
誰かにあうのが
以前はとてもはずかしかったです。

ただ、一人だと
いろんなことがいつもより
見えます。
そして想像が膨らみます。


そうしたら誰かに言いたくなります。

ただたぶん私は妄想が激しいので
あんまり言わないほうがいいんだろうなあということは
うすうすわかっています。


一人もそうじゃないときも
とてもすきだなあと思います。


「her」

という映画の中で
セオドアが
(主人公のおじさん サマンサに恋をしている)

サマンサ
(サマンサはOSつまりパソコンのプログラムで、二人は会話だけでつながっている)

について友達に紹介するとき

「彼女は人生にときめいているんだ」

といっていたのが忘れられないです。

この映画はロマンチックな表現が多いのと
セオドアのシャツの色がいいなって

あと、記念写真のかわりにサマンサが作曲するのが素敵だなって思いました。


私にOSの友達ができるなら
たくさん歴史とか詩とかお話をしっているひとがいいなあと思います

あと話がまとまるまで待ってくれる人

あと、すぐにお皿洗いなさいって言ってくれる人


挿入歌がすんごく良かった
今でも歌えます

 the moon song


I'm lying on the moon
My dear, I'll be there soon
It's a quiet starry place
Times we're swallowed up
In space we're here a million miles away

There's things I wish I knew
There's no thing I keep from you
It's a dark and shiny place
But with you my dear
I'm safe and we're a million miles away

We're lying on the moon
It's a perfect afternoon
Your shadow follows me all day
Making sure I'm okay and
We're a million miles away


二番の歌詞が特に好きです

幸せな気持ちで眠れる歌


そういえば最近月が綺麗ですね


いいことありそう

おやすみなさい

2014年11月15日土曜日

だれかのいとしいひと

小学生の時に
「キッドナップツアー」の後に読んだ
角田光代さんの本です。

この題名はその頃の私には
うんとピンとこなくて

でもこの本のことはっきり言えない理由で
好きで、何度も読み返して
ここまで来ています。

最近、よくこのタイトルが
心に浮びます。

本の中に描かれた、どの短編にもない風景
に(この本は短編集なのです)
この言葉が浮き上がって来ます。

夏にいった
地元の小さなショッピングセンターの
フードコートで
車いすに乗ったおすばあちゃんを
海の見える窓沿いの席まで押している
うんと猫背で、頭のうすくなったおじいちゃん
たぶん、おばあちゃんの息子さん
を見ました。


私はお母さんと来ていたのですが
お母さんがおばあちゃんになるということに
そして私もそのときには
なかなかなおばあちゃんであることが
ぐっとせたってきました。

お母さんと話しながら
どこかに力を入れていないと
涙がでてしまいそうでした。

かおりさんは
私のお母さんでしか
ないので
世界的に
私はお母さんをきちんと大切にしなくては行けないと思いました。

こんなふうに
お母さんじゃなくても
ちゃんと
みんながだれかのいとしいひとだったら
いいなと思いました。


希望のあるとてもいい言葉だと思います。
だれかのいとしいひと

2014年11月14日金曜日

光の量子性のレポートを最近書いています。
去年までの勉強への不真面目がたたって
図書館に授業あと通うことにやっと慣れてきました。

光は小さな粒であり、波でもあります。
不思議なやつです。

数式の少ない本を導入につかいます。

12年の勉強を怠ったせいで、数学で描かれた説明がすんなりと理解できません。


物理は数学の言葉で書いてあります。

少しずつ読めるようになりたいです。

不思議なことに
量子力学のレポートを書いたあと
いつもよりも街灯の光が気になりました。

あらためて物理は
自然の現象を知りたいという気持ちから
生まれたのだと思いました。


魔女の宅急便のジグゾーパズルがやっと完成しました。
部屋に飾っています。

ウルスラの絵を思い出します。
夏にフランスのニースに行った時

マルクシャガールの美術館に行きました。

本音をいうと
それまで美術館で
カタカナの名前の偉い方の
絵を見ることにそんなに
興味がありませんでした。

しかしツアーに組み込まれていたので
回ることになりました。

明るい白い壁に
とても綺麗な赤とピンクの色の絵があり
色に少し惹かれました。

次の絵に驚きました
魔女の宅急便に出てくる
ウルスラの書く絵に
とてもモチーフが似ているのです。


単純なもので
一気にきにいってしまい、
一番ウルスラの書いた絵に似ていると思った絵の
ポストカードを買いました。


調べてみると、ウルスラの書く
キキをイメージしたというあの絵は

星空をペガサスと牛が飛んでいく

という版画絵がモデルで
八戸市立湊中学校の養護学校こ生徒のみなさんが書いたそうです。

あのウルスラの書きかけの絵を
キキが見つけるシーンは
うっとりとします。

絵がかけたなら
うんと綺麗な色で大きい絵を書いて
部屋の壁に飾りたいです。

夜の絵がいいです
星とか
夜景とか

空が写ってるといいな

2014年11月9日日曜日

水族館

金曜日クラゲを見に新江ノ島水族館に行きました。
そういえば
写真がきれいなクラゲの図鑑が
なかなか見つかりません。
ひとつ図鑑を見つけたのですが、
写真がとてもイマイチでした。

クラゲは海月と書きます。
でも海にいっぱいいるので
どちらかというと海の星みたいだなとおもいます。

たいてい半透明でふよふよとしていて、
のんきなペースで泳いでいます。
代表的なミズクラゲは
陸ではぎゅうひにとても近いかなと思います。

小さくてキラキラと反射する細いラインの入った
角のまるい宝石みたいなクラゲが
私はお気に入りです。

名前がわからなくて、今回調べに行ったつもりだったのですが
残念ながらそのクラゲは飼育されてはいませんでした。

クラゲのコーナーでは様々なライトを使った
展示をしていて、とてもきれいです。

ただ、前回来た時よりも
赤クラゲの数がとても減っているように見えました。

この水族館の
深海の生き物のコーナーでは
うんと深いところにいるはずのかれらに気を使って
かれらの認知できない赤色LEDライトをつかっているそうです

クラゲも沖合にいるとはいえ
様々な色の光は
やっぱりストレスだったのでしょうか。
少しだけ申し訳ない気持ちになりました。


めんだこもみました。

めんだこは本当にキュートという言葉がぴったりです。

赤い少しだけ厚いざぶとんに
おもちゃのような耳がついていて
パタパタうごきます。
目はつぶらで幼い顔をしています。
つい守りたくなる子です。



イルカのショーも見ました。
イルカは重く太いのにあんなにジャンプできてすごいなと思います。
イルカのお兄さんはゴーグルなしで海水のなかに飛び込んで行きました。
目が痛くならないのでしょうか。

イルカのショーをみるたびに
幼いころに憧れたアニメの
シャチと人間の女の子の友情を思います。

彼女もゴーグルなしで泳いでいました。
私はものごころついてからプールに行く時は常にゴーグルを持っていました。

小学生のころためしに
ゴーグルをせずに水中で目を開けてみたことがあります。
ぼあぼあとした光の交差する線しかみえずに
絶望しました。

それ以降

「無人島にもしひとつ何か持っていくとしたら」

と聞かれるたびに

ゴーグル

と答えています。

今もそう思います。

いつかゴーグルをしてイルカかおそってこないシャチと、
泳いでみたいです。


2014年11月6日木曜日

秋の日記

もうキンモクセイが咲いていました。
キンモクセイの香りが好きな人は多いですね、
私もキンモクセイは大好きです。

キンモクセイの花を一つつまみます。
あんなに小さいのにとても厚いおもちゃみたいな花びらをしていて
コロコロとしています。

むかし大好きだった ファンファンファーマシー
というアニメにでてくる魔法のビーズを思い出します。
母に買ってもらったこのおもちゃのビーズも
とても似ているにおいがしました。

縄跳びの持ち手のところに
大量にキンモクセイの花を集めていました。
不幸なことにも不透明な持ち手のなかに
入れられたキンモクセイたちは
茶色く腐った形で
ネズミの小判をいれようとして、見つけたのを
覚えています。

とってもばつの悪い気持ちで
捨てました。
私は昔からそういうことをしてしまう子どもでした。



今でも母に叱られます。



------------------


9月に書いた日記が出てきました。

昨日と今日は特に

月の光で
雲の模様がうきでてきて
それが流れるのがくっきりと見えます。

昼よりも早く流れているように見えます。



よるになったらほしをみる

ひるはいろいろなひととはなしをする

そしてきっといちばんすきなものをみつける

みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる

だからとおくにいてもさみしくないよ

ぼくもういかなきゃなんない

「さよなら」 谷川俊太郎


いいなあとおもいます


2014年11月5日水曜日

まるい素数

念願の 

「ぼくには数字が風景に見える」

を買って読みました。


読み終わるとあたまがじんじんして
目頭があつくなって
涙が出ました。


この本には
きっとアラスカのオーロラのような
人を魅了する世界が描かれています

この本の著者 ダニエル タメットさんは
数字を感じることができます。

その一つ一つが
生き生きと存在して
そして組み合わさって
つくられるいろんな世界を
かれは感じることができます。

彼はサヴァン症候群、そしてアスペルガー症候群です。
彼には細かい部分ははっきりと見えても
行間がよめません。

一つ一つの点は理解できても、それをつなげることができない。

あいまいな雰囲気ともいうような
人間関係は彼にはとても
理解するのがむつかしいものだったようです。


ですが、彼には
数字という友達がいました。


ーーーーーーーーーーーーー

たとえば、1という数字は明るく輝く白で、懐中電灯で照らされた感じ。

5は雷鳴、あるいは岩に当たって砕ける波の音。

37はぽりっじのようにぼつぼつしているし、

89は枚落ちる雪に見える。

ーーーーーーーーーーーーー

ため息がとまらない。

読んでいるとうっとりしてしまうような世界がそこにはあります。


彼には数字たちの描く景色が見えて、

そして幸運なことに
余計な飾りのない美しい文章で
私たちにそれを伝えてくれます。

このような共感覚を
(このように数字を見ると、感情や色や風景がうかんできたりと
複数の感覚が連動すること)

私たちに教えてくれるのはごく稀です。

この本にはその
うらやむしかない世界が美しく描かれています。


読み終わった後、100万ケタの
円周率を調べて
数字の羅列を眺めてみましたが
9が6つならぶ ファイマンポイントを
静かに眺めることしかできませんでした。

彼に見えたなめらかな質感の曲線やいくつもの層は
みえてきませんでした。

ただ、想像をふくらませました。
今も、ずっと考えています。
彼が見た π の風景
水色の水曜日
丸いなめらかな小石のような 素数

恋のような気持ちです。

大学の授業でふれる数字の中にじつは 
こんなに豊かな風景が隠れていたなんて
世界には本当にきれいなもので
あふれているのだと思いました。


私には彼のみた世界を
想像するしかないけれど
うっとりと、隠れた世界を想像しながら
毎日大学に行くのがとても楽しくなりそうな

とても満ち足りた気分です。


わたしはいま
素敵な世界を探検しているのだと思いました。

2014年11月4日火曜日

やけいとほしぞら

夜景と星空をながめるのがとても好きです。

私の住む新宿などはとても都会で
確かに星はあまり見えません。

上京してきて一番きれいな星を見たのは
深夜のみなとみらい

月はオレンジ色をしてくっきりと大きく
星は建物の隣にあるように見えました

冬の海沿いはとても寒くて
空気がとてもすんでいるのを感じました。

その日は夜11時から朝の3時まで
街頭が静かにてらす
道路の真ん中を
海沿いのイルミネーションの消えた公園を
遠くから見ると青い光で縁取られている
船着場を
歩きました。

鼻がとてもつめたくて
缶のコーンスープをあてがいました。

星空がとてもすきです。


夢はいつか
アイスランドへ行くこと

オーロラも見ること

空はどうしてこんなに惹きつけるのでしょう。
空はたくさんの物語も生んでいます。
この話はまたいつか


都会の空は
星はないけれど
夜景があります。

夜景はスポットに行かなくてもすきです


浪人時代、勉強途中
夜のサンジ頃

静かにくらい博多の街で
ビルのワンフロアの一部だけが
まだ光っているとき

そこにまだ起きている人がいる

と思うと
どきどきしました。


外の空気があまりにも静かだから
ささやいたら届くような
気もしました。


うんと高いところにのぼって見る
道路を走る車の光は
本当のおもちゃのようです

東京では六本木の展望台によく行きます。

東京タワーを見ました。

赤く不思議に光る東京タワー

そういえばお父さんと登ったことがあります。


お父さんの話はしても尽きないので
また書きます。

夜の街の一つの光の下に
人が起きています。

命みたいだなと思います。
不思議だけど
生きているひとがいることを
強く感じます。

私は生まれる前は星で
今は夜の街の光で
死んだらまた星になれたらいいなと思います。

おやすみなさい。



2014年11月1日土曜日

やけなひ

余計なことを話しすぎた日でした。
すごく反省
すぐ感情的になってしまいます。

本当の大人になりたい。

すねてしまうことがあります。
すねても心の中だけにいれておきたいのに。
期待してしまって人のせいにしてしまう時に
とてもすねてしまうなと思います。

すねないで、なげやりにならないで
本当に思ったことだけ言っていきていきたいのに。
とても自分にうんざりしました。

口のチャックに気をつけていきたいとおいました。

卑屈のこころは本当にきらいです。

ときになってしまっても
公の場で見せちゃいけないなと思いました。


最近はグランドブダペストホテルを見ました。
お気に入りのお気に入りに入りました。

お客さんを不思議なテンポで引き込む
最高のエンターテイメントだと思いました。

カメラの動きも
演技のリズムも
色も
とくに、セリフも

全て、ウェス アンダーソン監督の頭の中で
生まれたのでしょうか

本当に本当に
大好きになりました。


最高の映画です。
お客さんをおいていかないで

何度も見返したい。


2014年10月27日月曜日

カンメイの言葉

今日朝倉かすみさんが
ツイッターを更新していました。
(かすみさんは全然更新しません)

---------
実名で発言するというのは覚悟がいります。もし、えらい勢いで「それ違う」と言われても「わたくしはこう思う」とじぶんのなかでぶれないなにかがないと、必要以上にへこみますし、意味不明の「名誉挽回」(いいわけ)に走りたくなります

発言の(いわゆる)真意をツイートせねばならなくなり(そのような圧迫感を覚え)、「真意」と「言い訳」のちがいを超考えつつ、「(わたしがほんとうに)考えていること」を140字以内で書くのは、けっこーたいへん。


わたしが「ほんとうに思っていること」とかそういうのは、小説でやります。※ストレートにあらわすとはかぎりませんが。

-------
ほんとうに考えてることを笑われたら言い訳したくなっちゃうなあ

作家さんは身をさらしながら書かなくっちゃいけないの
大変だなあと思います。
その時で思うことが違うから
なにか思ったらそれを小説で昇華しているのでしょうか。
素敵だー
そんなものをたくさん読んでみたいです。


朝倉かすみさんとの出会いは
高校の時
大分駅のアーケード街のそばの本屋さんで
背表紙が水色で統一されている幻冬舎文庫のらんの
はしのほう

「ほかに誰がいる」

と背表紙に書いていました。
表紙を見ると
なんとなく雪の結晶のおとぎ話のような
雰囲気で
人形を抱いた女の子がいました。
それがとても気に入って
買って車の中で読みました。

読みはじめたら
読み終わってて

興奮しながらこの本を適当に選んで買えた自分が
本当にすごいとお母さんに伝えました。

私のお母さんの本を見つけてくる
センスみたいなものは
本当に尊敬します。
interestingなものを
見つける天才です。

のちにお母さんはこの本を私が紹介したのを
覚えていなかったのに
朝倉かすみさんの
「田村はまだか」
を買ってくるのです。

おもしろそう~と言いながら

お母さんに認められたということで
やっぱり私はあの時すごかったと思いました。

わたしのおかあさんは本当に素敵です。
いつも丁寧に目の前のことを
自分の目で判断して
ふわふわしてそうながらも
「きちんと生きてきた」
という言葉のふさわしい人です。

はやくああゆう人になりたいなと思います。
その血が流れていることを願います
あはは~
ーーーーー
生きてゆく 
返しきれないたくさんの恩を鞄につめて
きちんと

詩と科学

きのうのあさは急に時間ができたので
本屋さんへ行ったらとても面白い本をみつけました。

高野文子さんの「ドミトリーともきんす」という
B5サイズのうすい本で
絵本と漫画の中間のような本でした。

ともきんす というのは
有名な物理学者ジョージガモフさんの書いた
「トムキンスさん」
という物理学の本(ファンタジー仕立てになっています)
から由来していて

本の中では様々な
科学者の本が紹介されています。

専門でない人でも
ぐっとくるような分が紹介されています。

いい文章がありすぎて
書ききれない。

気になって、この本のことを
ネットで検索してみたら
この本について書いているブログを
いくつか見つけました。

やっぱりみんな感動していて
そのブログを購読しようかなと
思って他の記事も見てみたのですが
言いたいだけの批判を
書いている記事があってやめました。

いいものを見ても悪い風にしか
言えないのは
残念だなと思います。


詩と科学

詩と科学は遠いようで近い。
近いようで遠い。

どうして遠いと思うのか。

科学はきびしい先生のようだ。
いいかげんな返事はできない。
こみいった実験をたんねんにやらねばならぬ。
むつかしい数学もしなければならぬ。

詩はやさしいおかあさんだ。
どんなかってなことをいっても、たいていは聞いてくださる。
詩の世界にはどんな美しい花でもある。
どんなにおいしいくだものでもある。

しかしなんだか近いようにも思われる。どうしてだろうか。

出発点が同じだからだ。どちらも自然を見ること聞くことからはじまる。

バラの花の香をかぎ、その美しさをたたえる気持ちと、
花の形状をしらべようとする気持ちのあいだには、
大きなへだたりはない。

しかしばらの詩をつくるのと
顕微鏡をもちだすのとでは
もう方向がちがっている。

科学はどんどん進歩して、
たくさんの専門にわかれてしまった。

いろんな器械が
ごちゃごちゃにならんでいる実験室、
わけのわからぬ数式が
どこまでもつづく書物。

もうそこには
詩の影も形も見えない。
科学者とはつまり
詩をわすれた人である。
詩を失った人である。


そんなた一度失った詩には
もはや科学の世界には
もどってこないのだろうか。

詩というものは
気まぐれなものである。


ここにあるだろうとと思って
いっしょうけんめいにさがしても
詩が見つかるとは
かぎらないのである。

ごみごみとした実験室の片隅で、
科学者はときどきおもいがけない
詩を発見するのである。

しろうと目にはちっとも
おもしろくない数式の中に、
専門家は目に見える花よりも
すっとすっと美しい自然の姿を
ありありとみとめるのでる。

しかしすべての科学者が、
かくされた自然の詩に気がつくとはかぎらない。

科学の奥底にふたたび自然の美を見いだすことは、

むしろ少数のすぐれた学者にだけゆるされた特権であるかも知れない。

ただしひとりの人によって見つけられた詩は、
いくらでも多くの人にわけることができるのである。

いずれにしても、詩と科学はとは同じ場所から出発したばかりではなく、
行きつく先も同じなのではなかろうか。

そしてそれが遠くはなれているように思われるのは、
とちゅうの道筋だけに目をつけるからではなかろうか。

どちらの道でもずっと先の方までたどって行きさえすれば、
だんだんちかよってくるのではなかろうか。

そればかりではない。
二つの道は思いがけなく交差することさえあるのである。




成績もよくなく
計算力もないわたしが

今大学で
学びたいなと思うのは

これのせいなのでしょうか

だれかが見つけてくれた詩を
見ていけたらなと思いました。



2014年10月25日土曜日

なにかにみとれて



わたしはいつも何かに見とれていたいです

山田詠美さんの4Unique girls
というエッセイで
山田さんあてにきたファンレターに
書かれていた言葉だそうです。

思わず いい言葉だなってにやけて、
でも、肝に銘じておこうと思いました。

ずっといろんなものに見とれてきたのですが
時々怖くなるのです。

いろんなことをやり過ごしていくうちに
わからないけれど感受性みたいなものがなくなってしまうんじゃないかって

疲れた様子でせかせかとスクランブル交差点を
ひとに堂々とぶつかりながら歩いていく人をみるたびに
思います。


「自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ」


とうたったのは茨木のり子さんです。

わたしは
いいものを死ぬまでいっぱい見て、聞いて読んで食べて触って
いろんなことを考えたい。



「なみだは人間のつくるいちばんちいさな海です」
(寺山修二)
   


「泣いてゐるものは青かり この星もきっと
おほきな涙であろう」

(笹井宏之)


しずかな涙が出てくるとうかんでくる歌です。


泣いていて、この歌が浮かぶと
少し元気になります。

今自分がきれいなものを生んでいると
少し思えて
とても特別な気分になります。


このうたわれるような涙は
海とか地球とか作る涙なので
ひとに見せてはいけません。
でも絶対に何かを生んでくれる涙です。

と、想像ふくらませると
少しだけ元気になれます。

友達に、夢に向かってとても頑張っている人がいます。

ときには
怒られてしまうこともあったりして
泣くのだ という話を聞きました。

だからこの歌を書いたカードをあげました。

うまく言えないけれど
伝わるといいなと思います。



雨の日が、嫌いな人には
「言の葉の庭」
という新海誠さんの
アニメーション映画を見てほしいです。

この映画はほとんどの場面で
雨がふっています。
絵が、とても、きれい
ずっとながれる雨の音は
とても安心します。


雨が降るたびに
この映画を思い出します。

あんな出会いがないかなとも思います。


主人公の男の子は
靴職人をめざしているのですが、
その、靴を作るシーンが
ものすごく恰好いいです。
うっとりとします。

ひとが何かに集中しているときが
ものすごく好きです。


こっそりとみていたい


おやすみなさい
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

2014年10月22日水曜日

うれしいこと

喫茶店で四角いリュックと向き合いながら
サンドイッチを食べている男の人がいました。
セットドリンクはオレンジジュースで

座高が高くて
背筋が自然にのびていて

健康風でとてもいい筋肉をしていそうなひとでした。

あんな人がそばにいてくれたら安心するなぁ

とても仲のいいともだちに
とても嬉しいことがありました。

毎日何時間あるんだろうくらいに
たくさんのことを頑張っているこです

のんびりする時間も少ないのに
イライラする様子もなくて

ほんとうにすごいなぁとおもいます。

その子を見ていると正しく頑張れば
報われるんだなぁと思えます。

個人的なはなしなので
すごくぼやかしてしか
書けないけど
許可をとっていないので

SNSは気を付けようと思いました。

Facebookに高校の友達の顔に
胸毛の生えたおじさんの体をくっつけた
画像をあげてしまったことがあります。

おかあさんに大変おこられました。


携帯から書いています。

ほんとうにおめでとう



おんなのうた

浪人時代、私の地元には
大きな予備校がなかったので
福岡まででて、専用の寮に入りながら
予備校に通いました。

一年間一度も
家に帰ることなく
本当に小さい世界でもくもくと
勉強をしました。


癒しは仲良しの友達と
近所のとっても新鮮な野菜と魚を
つかった料理をだしてくれる定食屋さんに
寮のごはんをすっぽかして
ご飯をたべにいくこと
早朝に
寮の玄関が開くとともに
二人で
朝マックに行ったこともありました。

何の話を
していたのでしょう
あまりよく思い出せないけれど
いつも笑っていたような気がします。


たった一年間に
驚くくらいの思い出があります。

りっちゃんといった、愛人募集しているおじさんのオムライス屋さんのはなしなんて
とてもお気に入りです。


そう、もう一つの大きな癒しは
歩いて30分くらいのところにあった
大きな本屋さん。
浪人すると決めて
実家から
三冊しか本を持ってきていなかったのですが
どれも20回ずつほどよんだところで
限界がきてしまいました。

本屋さんには幸運なことに
窓際にすこしだけ
座れる場所があったので
授業の休み時間を見つけては
通って本を読みました。

もちろん浪人生なので
今よりペースはぐんと
低いし
倫理政経を選択していたので
哲学者の本や
受験科目にもある
物理の本、ないけど生物の本
数学の本

でも一番のブームは
短歌でした。

短い文にそのぶん
詰められた一瞬の心の動きや
ハッとする風景に
うっとりしてしまいました。



たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか

河野裕子さんという方の歌です
夫である永田和宏さんが、
二人の出会いから、裕子さんが乳がんで亡くなるまで
作り続けた歌を
エッセイとともに紹介しています。



何年もかかりて死ぬのがきつといいあなたのご飯と歌だけ作つて

これは病床での歌。




手をのべてあなたとあなたに触れたときに息が足りないこの世の息が



これは亡くなる前日の歌。



是非読んでほしいです。
短歌もエッセイも
とても小気味よい。


河野さんの情熱的な歌は
与謝野晶子を思い出します。

女の人が誰かを愛しているときの歌って
荒々しいくらいに強く求めていて
でもとても壊れてしまいそうだなと
思います。
つま先で立っているよう



とてもドキドキします


おやすみなさい

2014年10月21日火曜日

安全地帯

言葉がうまくするすると
出てくる人だったらよかったのにと
よく思います
私が饒舌になれるのは
何をいっても受け入れてくれる友達の前で
安心しきっているときか
沈黙が怖くて
必要以上にはなすときです

高校では
沈黙が怖いなんてことが
あんまりなかったけれど

大学生になるとうんと
空っぽの言葉でごまかしてしまうことがあるようになりました

そのぶん
日記帳はとってもやさしいくて
考えがまとまるまで待ってくれて
なにも言わないから思ったことを
どんどんつづってきました

だからわたしは
私のそばで楽しそうにしてくれる人が大好きです

とても大切にしたいとおもいます

そうゆうひとがふえて
最近とても楽になりました

そばにいるとおもしろくて
とても笑ってしまいます

そのうちの一人に
きんたは面白くなくていいよって
言ってもらえたのが
とてもとても嬉しかったです
(笑)

最近は
川上未央子さんの
「すべて真夜中の恋人たち」

山田詠美さんの「4unique girls」

金子みすずさんの詩集

斎藤孝さんのほん2冊

野中柊さんの「プリズム」と「このベッドの上」


金子みすずさんは、
わたしと、小鳥と、すずと
でとても有名ですね。
いまから50年以上前に
西條八十 の監修する
童話 という雑誌で
金子みすずさんは
そのやさしい詩で
世の中をとりこにしました。

にもかかわらず
その後、
伝えられることがなくなってしまったのです。
矢崎節夫さんというかたが、
金子みすずさんの
大漁
という詩にこころうたれ
彼女の詩を探し、
集め、出版するまで
静かに眠っていました。
矢崎さんがいるから
わたしもこの詩がよめるかとおもうと
とても幸福な気持ちになります。

▼▼▼▼
こころ
おかあさまは
おとなで大きいけれど、
おかあさまの
おこころはちいさい。
だって、おかあさまはいいました、
ちいさいわたしでいっぱいだって。
わたしは子どもで
ちいさいけれど、
ちいさいわたしの
こころは大きい。
だって、大きいおかあさまで、
まだいっぱいにならないで、
いろんなことをおもうから。

▲▲▲▲

読んでいるとあんしんするような
詩です。

例えるなら
コインランドリーでかわきたてのバスタオル
丁寧にいれられた暖かいミルクの入った飲み物
部屋のぬいぐるみの首の部分にてを回すこと
からだが埋まるような椅子の席の映画館
おいしいカフェで読む買いたての本
西川の毛布に宿題を終わらせてくるまること
大好きなともだちとあうこと
おかあさんのご飯

冬はやさしい気持ちを感じやすい気がします
寒くて、さみしいぶん
おやすみなさい

2014年10月16日木曜日

りそうのひと

もうすっかり寒くなってきて
冷え性なのでしっかり湯船につかります。

お湯の中であたたまるまで
今日は音読をしました。


▼▼▼
 
三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなかで

はじめはきみの顔を隈なく見るため

つぎのはきみの目をみるため

最後のはきみのくちびるを見るため

残りのくらやみは今のすべてを想い出すため

きみを抱きしめながら。

ジャック・プレヴェール


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とてもロマンチックな詩です。



情熱的な男の人ですね

なんとなくプラダを着た悪魔で
アンディとクリスチャンが
パリの静かなイルミネーションのしたで
キスするシーンを
想い出しました。


わたしはこのシーンの

「I am out of excuses」

っていうセリフが大好きです


--言い訳が品切れよ---


という字幕もすてきだなとおもいます。



こんなロマンチックな話が好きだけど
私の理想の人は

背が高くってがたいのよくて
強い人!


むかしからスパイや名探偵や
怪盗が大好きなのです。


世間的には悪いことしているけれど
世の中の悪をこらしめるため
みたいなものが
大好き
あとは頭のきれる
悪の組織をつかまえるひと


ゾロが一番好きかなあ

怪人20面相とか
レバリッジのエリオットとか
パーソンオブインタレストのリース君とか
クリミナルマインドのスペンサー博士とか


憧れます
好きな人の図鑑作ろうかな



最近は体操選手がはやっているようで
ああゆう体の人大好きなので
とてもうれしいです


うでにぶら下がって
背中にのぼりたい



好きな人と付き合えたら
はやくそんなふうにしたいです。




2014年10月14日火曜日

白い金平糖の島

金平糖 が
コンフエイト っていうのを
知って ドキドキしました




日曜にたまたま見つけたブックカフェで出会った本

鳩山郁子 さんの ゆきしろ べにばら ていう
画集みたいな 詩みたいな 漫画でした。


どこか外国のお伽話を思わせるような
少し 秘密を抱えたような物語の短篇集でした。


絵は昔の外国のポストカードを思わせる
少し暗くて濃ゆい きれいな感じ


白い金平糖の島 という話が
とても良かったです

金平糖をつくる島の話
その島に入る時は必ず
金平糖をかじらなければいけません

金平糖がとても神聖で繊細なものとして
書かれていて
この作品みたいだなと思いました。


調べてみると金平糖は
雪の結晶が出来るのとおんなじメカニズムで
できているようです。

金平糖は人間の作るあまいゆきですね。


金平糖は
金木犀に少しにています。


口に出した音も
漢字も
小さい花がしっかりしているところも
瓶の中に詰めるときれいなところも



もう一冊
詩人の茨木のり子さんの
「うたの心に生きた人々」

茨木のり子さんは
お母さんから

倚りかからず

という詩を教えてもらったのがきっかけで
知りました。



誠実に自分にとてもまっすぐに生きた女性詩人の方です。
言葉にとても芯があって
いつも読むと背がしゃんと
伸びる気持ちになります。


この本では、茨木さんが
詩人の方の生き方について作品を交えながら
丁寧に語ってくれています。


大好きな与謝野晶子さんについての項があり
あらためて茨木さんを通して見る与謝野晶子さんを
もっともっと好きになりました。


君死にたもうことなかれ 

をひさしぶりに目にして
改めてちいさく声に出して読むと
晶子さんの弟を思う気持ちに胸が潰れそうな気持ちになりました。


この本で茨木さんは

むかしのひとは解説書や「虎の巻」なんかにたよらず
原文にむしゃぶりついてゆく読み方をしていたのです。

と書いていました。


更級日記も伊勢物語も好きですが
原文でよむのはまだ難しいなあ


ただ、君死にたまふこと勿れ の原文だけ 
少し読んでみようと思いました。










2014年10月13日月曜日

あなたのことが大すき



So I just sit in myroom after
hours with the moon and
think of who knows my name


夜、何時間も
わたしの部屋のなか
すわって月を見上げて
だれが私の名前をしっているかについて
思いめぐらすの




思い出のマーニーの主題歌の
プリシラアーンさんのFine On the Outside
の歌詞です。


アニメのために作られた歌では
ないみたいなんだけど
驚くくらいピッタリな歌詞と
メロディと 声

映画館で最後ながれてきたときは
ぞわぞわと鳥肌がたちました。


思春期 ていう言葉で片付けられてしまうときに
とても恥ずかしいくらい悲観的になったり
してしまうのはきっと
だれにでもあるんですね。

大人になるときっと
忘れてしまって
やり過ごせることも
知ってるから
見ていてイライラしてしまう人も
誠実に生きてきたひとほど
甘く見えることもあるんだろうなと
思います。


マーニーみたいな女の子の親友は
いつまでも憧れです。

アンネの日記では、アンナの親友は
日記帳のキティ
真似して日記帳に名前をつけていたような時も
ありました。
もう名前も覚えていません。

それにしてもこの映画はとっても
よかったと思います。
難しいところもあると
いわれるでしょうが

なによりきっと米林宏昌さんが
素敵な人だろうと思いました。
アリエッティ マーニーと
昔の児童文学をアニメ化してくれて
テレビ番組で見たその姿は
眼鏡をかけたやさしそうなおじさんで
でも意外と話す口調は早かったです。


「生きているということは、泣いたり、怒ったり
笑ったりすること。
ほかの人をいとおしく思ったり、思われたりすること。
風や水の冷たさ、葉のにおいに
誰かの手のぬくもりを感じたりすることだと思います。」

みんなにとって生きていることが
こんなふうであったらいいなと思いました。



2014年10月11日土曜日

やさしい思い出


木曜日に無事にレポートを出し終わって、サークルへ行き
かえってすぐに眠って朝起きると

後ろ頭がガンガン痛みました

あんまりに痛くて驚いて
なんとか薬を探したけど
水がない

絶望した気分で
起きたてのかっこうで水を自販機で買いました

一気にのんでまた眠りました

どうやら熱中症だったようです

もう今年は三回目なので気を付けようと思います。


寝ても痛みが引かないので
眠りながら本を読みました。

むつかしいのは嫌だったので
子供向けの


「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」

にしました。


この本は8人の名だたる識者が勉強の本当の意味を解説してくれる(本の帯より)
というものです

8人のうちに私の尊敬する生物学者の福岡伸一さんがいたので
買いました。

福岡伸一さんは私の勉強とはおはこのちがう
分子生物学専門ですが、
浪人時代に出会った
今でも一番の趣味の理解者である
だいすきなりっちゃんに教えてもらった人です。


もちろんその研究でとても有名な方ですが
その書く文章がとても素敵です。

おそらく人柄なのだろうと思います。

どういうところが好きかといわれると
むつかしいのですが

自分の芯をもちながら
相手の価値観を尊重している
私のあこがれる大人です。

知識というお水のたっぷりはいった
静かな給水タンクという感じです。

福岡先生の

「教養とは知識の時間軸です」


という言葉にほおと思いました。


簡単に言うと

「細胞の中のミトコンドリアは
エネルギーを生産しています」

という一文には
実は100年以上のさまざまな人の
知りたい という願いから生まれた試行錯誤の歴史が
あって

そのことを知ることで
また、新たな 知りたい
を生むきっかけになる

というものでした。



ちょうど量子力学の授業で
前田先生のはなす
量子力学の生まれた歴史を
ノートにとっていたので
読み直すことになりそうです。

この8人のうちに
瀬戸内寂聴さんもいました。

作家としても、古典の素敵な現代訳をしてくださる
お気に入りの人です。

彼女はとても賢かったようで
先生に個人的に特別授業をしてもらえたようですね。

▼▼
島崎藤村や北原白秋の詩を読まされたり、
外国の童話を教材にしたりして個別指導をしてもらいました。
毎日新しい本をいただいて、
「ここを明日までに暗唱できるようにしておきなさい」
というように宿題もでました。
とても楽しかったですね。
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感嘆というのはこのようなものなのでしょうか。
うらやましいなあ
と心から思いました。

まあ怠け者な私がちゃんと宿題をしたかは
わからないですが。


あぁと突然
すごく久しぶりに、小学校の四年生の
担任だった國宗せんせいを
思い出しました。

先生は、いつも笑顔で、
その分おこるとものすごく怒ると怖くて
絵が上手で、お話が上手で

だいだい大好きな先生でした。

今でも先生の書いてた
おやじ
というキャラクターは
書くことができます。

家庭科の時間に、一時間つぶして
ホラー映画の話をしてくれました。
もちろん私たちが喜ぶので
着信アリ 1 2
オーメン
あと家族が呪われるやつ
シザーハンズ
と、どんどん話してくれました。

とても話し方がうまくて
シザーハンズの話を聞いた後は
こっそりと泣いてしまったのを覚えています。


先生にわたしはおませにも
読んだ本の話をしていたようなのです。

先生は私が本を好きだというのを知ると
ある日の放課後
こっそり
段ボールひと箱分の
文庫本をくれました。

あのときの感激は
いまでも忘れられないし
今思い出すと
先生のやさしさにこころが
あったかくなります。

むさぼるように
ぼろぼろな先生のおさがりの赤川次郎を
読みました。

先生に
梨木果歩さんの「りかさん」
という本を貸してあげたこともありました。

いまでも大好きな本なのですが
きっととても感動したから
先生にも読んでほしかったんですね
今から思うと
とても図々しい子供だなと
思います。

なのに先生は嫌な顔をせず、
読んで
しかもそれをクラスのみんなに
紹介してくれたのです!!

本当に先生は
やさしい人でした。

感受性の強すぎる私は
とても先生がよりどころだったと思います。

本について書くと
いつも思い出話になってしまします。

私にとって、本は
日記のようなものなのかもしれません。
たくさん思い出させてくれます。
この思い出はとっておきにやさしいものです。


その後、みんなにまわされて
ぼろぼろになった「りかさん」は
今もそのまま
背表紙をテープで張って
手元にあります。

先生は少し前に結婚されたと
聞きました。
娘さんが生まれたら
いい友達になりたいなと
思います。