2015年2月21日土曜日

遠距離恋愛

蔵王にむかう

深夜バスのなかで

遠距離恋愛について

考えました


うたは恋する乙女を

聞きました

静かに誰かを思うような歌がききたかったのですが


わたしのウォークマン

の恋のうたおおくは


失恋の悲しみをうたっていました




遠距離恋愛については

石田衣良さんの


「1ポンドの悲しみ」

という短編集の

表題の話に

でてきたのを強烈に覚えています


一分一秒を

相手にしがみついて

逃さないように

する様子は


一滴の水も手のひらから落ちないようにするようなそんな


そんな時間の使い方があることを

わたしに教えてくれました


砂時計がさらさら減っていきます

金色のすなでそこには心も混ざっていて




深い悲しみとか悔しさは

いつも心がほんとうにわたしの中に

あることを思い出させます


左胸の奥のしたのほうが

ずっと押されていて

痛いし

真ん中にある何か平面なものが

ねじられて引っ張られて

ちぎれてしまいそう


もちろん感動すると

わたしは胸らへんに

下側から熱が伝わってきます

そして、とりはだがたつのが癖です


でもその時は

心のことはあんまり想いません


とりはだがたったから、ほんとうに感動したんだな

とそのことに感動しています、何度も




だからいつも、心のことを考えるのは

あんまりいいときではなくて


そう、だから痛みに敏感でいたいとおもいました

ポジティブには遠いけど



「名前のないレストラン」

という

ドラマが今放映されているのですが

(セリフが本当に素敵でおすすめです)




そのなかで、セクハラにじっと耐えている女の子

耐えて気にしなくなったと思い込んでいる女の子に向けたセリフがありました



「触らせちゃだめ。あなたの体は、髪も胸もおしりも全部あなただけのものなんだから


好きじゃない人には触らせちゃだめ。


ここにも、ここにも、ここにも、心が詰まってるんだよ。



あなたの心はあなただけのものなんだから、


好きじゃない人には触らせちゃだめ。


気にしなくていいなんて人はあなたの心を壊そうとしているんだよ」









そっかぁと納得しました。

こころはきっと身体中にあるのですね

だからきっと、お母さんやおとうさんやおじいちゃんやおばあちゃんやわたしを大切におもっているひとは


からだを大切にね


と繰り返すのだなぁと

思いました




そう、だから

身体中で感じるような時間を

遠距離恋愛はくれるのかなぁと


そう思った

深夜バスのなかでした