自販機に冬になるとあらわれる
275mlの背の低いペットボトル
あたたかいおちゃにカフェオレにミルクティー
あれは特別な飲み物なのです
のどをうるおすには不十分だし
熱はすぐに発散される
130円のラベル、
斜め上ののっぽの500ml "つめたい" のペットボトルには
150円のラベル
あまりに高価な熱エネルギーをつかっていて
だからきっとこれは
私が手を出してはいけない
特別なもの
きっと
さむい冬の日に
歩き疲れたカップルの
彼女のかじかむ手と、
喉までのすこしの口内を
あたためるために
恋人が走って買いに行けるように
つくられたもので
だからたやすく手を出してはいけないのです
ただ、深夜の学校で
レポートをするときにだけ
その魔法は私にもかかれる
自分のためにコインを入れます
こうやって妄想すると
学校に深夜にいるのもさみしくありません
さみしくないけど
おうちかえって毛布にくるまりたい
眠いです
0 件のコメント:
コメントを投稿