2014年12月21日日曜日

爪を塗る

最近爪に、春に行った韓国旅行で買った
マニキュアをぬります。

マニキュアはラメラメがたくさん入っていて
透明なので
はみ出てもあまり目立ちません。


江國香織さんのホリーガーデンで
メガネのよく似合うとても小柄な
果歩さんの


「私が何のためにいつもきれいにマニキュアをしているかわかる?」
「そうしないと、自分が大人だっていうことを忘れちゃうからよ」


というセリフをいつも思い出します。

最近は
大学で書く卒業論文の研究室を選ぶために
いろんな研究室を見学しています。

教授と研究室のひとの話を聞いて、
希望の研究室を決めます。

たいてい教授は
とても豊かな知識で成績不良のわたしにも
とても優しいです。



頭がよいひとというのは
本当に人にいろんなものを押しつけないものだと
思いました。

研究室見学のたびに
教授は
わたしたち大学の3年生のことを
もう大人ですから

対等に扱おうとしてくれます。

そのたびにもう
大人なのかぁと
まだいつ大人になったのかも
わからない気持ちです。

だから、研究室見学のときは必ず
マニキュアをぬります。

マニキュアを見ると韓国旅行も思い出せます。

韓国旅行に一緒にいった友達を思い出せます。

今日はスノードームを思い出しましました。
スノードームのなかで散る
キラキラしたラメ

スノードームの工場を見てみたいなと思います。

スノードームといえば
アレックス・シアラーさんの
「スノードーム」
という本があります。

それまでは
「魔法があるなら」や
「青空のむこう」で

ヤングアダルトの分野だったけれども
この本はとても
大人な話だったのを
思い出します。

多少の毒が
くせになるように
この本に描かれた
愛のちょっとだけ
歪んだ形に
ものすごく惹かれて

何度も何度も読み返しました。


ちまたで

残酷なほど美しい

という形容詞をよく聞きますが


この本は

美しく、残酷さ

が描かれていて
幼心にどきどきしながら

読書感想文も書いたのを
覚えています。

目をつむると
本当に綿密な線と外国の色で描かれた
絵本のような世界が浮かんでくるそんな本です。

映画にしたならきっと
ムーラン・ルージュの映画のような
世界観になるでしょう

愛のおとぎばなし
ムーラン・ルージュの始まり
どきどきと物語に引き込まれるメロディが聞こえてきそうです


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