2014年11月15日土曜日

だれかのいとしいひと

小学生の時に
「キッドナップツアー」の後に読んだ
角田光代さんの本です。

この題名はその頃の私には
うんとピンとこなくて

でもこの本のことはっきり言えない理由で
好きで、何度も読み返して
ここまで来ています。

最近、よくこのタイトルが
心に浮びます。

本の中に描かれた、どの短編にもない風景
に(この本は短編集なのです)
この言葉が浮き上がって来ます。

夏にいった
地元の小さなショッピングセンターの
フードコートで
車いすに乗ったおすばあちゃんを
海の見える窓沿いの席まで押している
うんと猫背で、頭のうすくなったおじいちゃん
たぶん、おばあちゃんの息子さん
を見ました。


私はお母さんと来ていたのですが
お母さんがおばあちゃんになるということに
そして私もそのときには
なかなかなおばあちゃんであることが
ぐっとせたってきました。

お母さんと話しながら
どこかに力を入れていないと
涙がでてしまいそうでした。

かおりさんは
私のお母さんでしか
ないので
世界的に
私はお母さんをきちんと大切にしなくては行けないと思いました。

こんなふうに
お母さんじゃなくても
ちゃんと
みんながだれかのいとしいひとだったら
いいなと思いました。


希望のあるとてもいい言葉だと思います。
だれかのいとしいひと

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