2014年10月25日土曜日

なにかにみとれて



わたしはいつも何かに見とれていたいです

山田詠美さんの4Unique girls
というエッセイで
山田さんあてにきたファンレターに
書かれていた言葉だそうです。

思わず いい言葉だなってにやけて、
でも、肝に銘じておこうと思いました。

ずっといろんなものに見とれてきたのですが
時々怖くなるのです。

いろんなことをやり過ごしていくうちに
わからないけれど感受性みたいなものがなくなってしまうんじゃないかって

疲れた様子でせかせかとスクランブル交差点を
ひとに堂々とぶつかりながら歩いていく人をみるたびに
思います。


「自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ」


とうたったのは茨木のり子さんです。

わたしは
いいものを死ぬまでいっぱい見て、聞いて読んで食べて触って
いろんなことを考えたい。



「なみだは人間のつくるいちばんちいさな海です」
(寺山修二)
   


「泣いてゐるものは青かり この星もきっと
おほきな涙であろう」

(笹井宏之)


しずかな涙が出てくるとうかんでくる歌です。


泣いていて、この歌が浮かぶと
少し元気になります。

今自分がきれいなものを生んでいると
少し思えて
とても特別な気分になります。


このうたわれるような涙は
海とか地球とか作る涙なので
ひとに見せてはいけません。
でも絶対に何かを生んでくれる涙です。

と、想像ふくらませると
少しだけ元気になれます。

友達に、夢に向かってとても頑張っている人がいます。

ときには
怒られてしまうこともあったりして
泣くのだ という話を聞きました。

だからこの歌を書いたカードをあげました。

うまく言えないけれど
伝わるといいなと思います。



雨の日が、嫌いな人には
「言の葉の庭」
という新海誠さんの
アニメーション映画を見てほしいです。

この映画はほとんどの場面で
雨がふっています。
絵が、とても、きれい
ずっとながれる雨の音は
とても安心します。


雨が降るたびに
この映画を思い出します。

あんな出会いがないかなとも思います。


主人公の男の子は
靴職人をめざしているのですが、
その、靴を作るシーンが
ものすごく恰好いいです。
うっとりとします。

ひとが何かに集中しているときが
ものすごく好きです。


こっそりとみていたい


おやすみなさい
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

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